池袋大仏とともにー松栄山 仙行寺 沙羅浄苑ー見学レポート
2019年8月7日。JR池袋駅の出口から徒歩5分、「池袋大仏」で知られる屋内墓苑、松栄山仙行寺沙羅浄苑様を見学させていただきました。
この日は大塚のフェリーチェ結う事務所を出、都電荒川線(さくらトラム)で3駅の都電雑司ヶ谷駅から、豊島区役所を右方向に眺めながらのんびりと4~5分歩いて到着。
全体を山寺に見立てたという、壁面に樹木が茂る末広がりが特徴的な建物はすぐ目に留まりました。
2階ロビーにて「爽葬ワーク」の講師を務められた倉田大吾様(株式会社はせがわ)が出迎えてくださり苑内の説明を受けました。
千日谷淨苑様(レポートあり)とほぼ同様の搬送システムを採用、カードをかざすとお参りの場所に、お骨の収められた御厨子が呼び出され扉が開きます。
365日、10時~18時。常に生花とお焼香の香炉が供えられて、思い立った時にどんな天候でも身軽なお墓参りが可能なようです。(屋内墓苑に共通のメリット)
こちらも宗教宗派を問わず、改葬(お墓の引っ越し)などもご相談いただけます。
また、沙羅浄苑様はご契約者様の声を反映し年間の管理費を年忌法要になぞらえて組まれる先払いも可能とのこと、おひとり様や最後にお墓に入られる予定の方も安心できそうです。
参拝フロアと墓石は、黒御影石使用の一般参拝室、国産最高級庵治石(あじいし)を使用の特別参拝室の2プランから選べます。
外観の特色である植栽は自然のお山に育っている樹木のみ。溢れる緑と、この盛夏に白い花がとても涼やかです。
内部の現代的なコンクリート打ちっぱなし壁は針葉樹合板の貼り跡、その板目には枝を落とした跡さえも美しく転写されていました。
7階の本堂をはじめ、窓や仕切りには太鼓張りの障子がふんだんに採用されており自然で爽やかな白い光を放ちます。
2階ロビーの天井までせりあがっている床の向こうは大仏様のお顔に位置するそうです。
池袋の街なかで限られた土地に床面からおおよそ5メートルもの大仏様と5390基もの御厨子が見事に納まるように設計されたのは建築家の原田真宏氏。1階のしっとりした土壁や参拝フロアの漆喰の壁にはNHK「プロフェッショナル仕事の流儀」に出演された久住有生氏が携わりました。
お山のふもとにはシアターや小さなカフェが並び、大仏様とそのそばに奉られた七福神には参拝の方が次々に手を合わせにお入りになっていました。
開かれた山門の奥に浮かぶ大仏様が人々とともにある、というあたたかさに触れる思いがいたしました。ありがとうございました。
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