6月13日、池袋の東京芸術劇場にて第4回結うゆうワークとして、講師に「マギーズ東京」センター長の秋山正子様をお迎えし
「在宅 看とり看とられ~自分が望むことをかなえるために~」勉強会を開催いたしました。

定員20名の小さな部屋に満席、秋山先生にぐっと距離が近くなる勉強会となりました。

わかりやすいスライド資料『どんな時でも命は輝く~住み慣れたまちで最期まで暮らすために~』を順に示されながら
在宅看護、地域、家族の繋がり、マギーズ東京、暮らしの保健室、坂町ミモザの家の役割・機能などを、様々な事例を通して知ることができ、該当地域外の全国でも広がりつつある「暮らしの保健室」への取り組みを伺い、今後在宅での終末を迎えたい(迎えざるを得ない)方々にとって、より望ましい支援のシステムが確立されつつあるように感じました。

 

「誰でも、最期のその瞬間まで、命は輝いている。」

その言葉は皆さんの心を打ち、ご感想・アンケートでも多くの感動を寄せられました。

「誰の希望を聞くのか。」
最期まで自宅で暮らしたい。最期の瞬間を自宅で迎えたい。そのためにはどういった看護やケアが必要なのかを、家族・医療者を含む周囲の人々がチームで考え実行する。
良かれと思う気持ちと行為が本人の願っている流れとは違うことがある。
そこは延命の是非を巡ることもあるが、のちに「思うとおりにしてやればよかった」と悔やむ遺族もある。

 

「本人はその時、どうしたいか、どうされたいか、何をされたくないのかを、医療者を含む周囲の人々に知らせておくことが重要となる。」

また、「適切な看護で食事などの機能回復が可能な場合が多い。」
食べる楽しみは生きている実感となり、視覚的においしそうな食事こそがそれをサポートする。など実践的なアプローチも。

 

事例として示された動画のご高齢で食事への興味すら失ったと見られる方は当初、色のないドロドロの食事を提供されていました。
チームの経験とアイデアによって「おいしそうな」食事に変えることで、ご本人の食欲が蘇りついには自力でスプーンを運び完食できたのです。
それは延命とは違う。「食べよう」と思えば食べられるのだ、とあらためて気づかされました。

 

平日にも拘わらず多くの医療・介護・ご病気の方などから注目される勉強会となりましたが、
誰にとっても大切な「いのちの授業」を受けられた喜びに、その注目の意味をずっしりと理解しました。

秋山正子様は5月12日には顕著な功績のあった看護師等に贈られる世界最高の記章であるフローレンス・ナイチンゲール記章を受賞されたばかりです。
会場でも拍手を贈られました、本当におめでとうございます。

 

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